平成22年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。
昨年は16年ぶりに政権交代が行われ鳩山連立政権が誕生し、政治面でも経済面でも今まさに大きな転換期を迎えております。
企業の経営環境は、平成20年秋のリーマンショックによる世界同時不況から続く景気の低迷が底を打ち、徐々に回復傾向にあると言われております。
しかしながら私どもの関与先である中小企業は、円高によってダメージを受け、消費の低迷からデフレスパイラルに飲み込まれています。世界的に見ても日米欧が戦後初めてマイナス成長となり、失業率も増加の一途をたどっている。今年の新年は正にこのような厳しい向かい風の中でスタートしたわけです。
皆様経営者は不況を嘆くことなくまた流されることなく、不況を前提とした上で、企業環境が根底から大きく変わっていることを十分認識され、経営というものをいま一度見つめ直し、まず今自分に何が出来るのかを考えていくことが大切だと思います。
今年はある意味正念場です。過去の延長線には未来はありません。全く新たな観点から「ビジョン」を明確にし、目的を達成する為の「戦略」を立て、それを「経営計画」に落とし込み、当初目標に近づけるべく行動結果を逐一検証していく。そして、その過程でも「ビジョン」、「戦略」に誤りがないかを問い直し、問題があれば即時転換していく行動力も大切です。
私たちは皆様に協力し、一緒に歩んでいきたいと思っております。
今年は皆様にとりまして充実した年になりますように祈念申し上げます。


中嶌大会計事務所 所長   中嶌 大